社内の仕事が多すぎて仕事が回らない場合や会社の業績をより一層上げたい場合に、新たな人材を確保することは一つの手段です。実際、新たな人材の一つとして新卒の採用に力を入れている企業も多いのではないでしょうか?
実際日本企業の多くが、新卒者を一括して採用する「新卒一括採用」という採用方法をとっており、人材確保の手段として主流になっていることがわかります。
しかしながら、新卒の離職率が高いこの時代に新卒を採用するメリットは企業にとって低くなっていて、ベストな選択とは言えません。
というわけで今回は、新卒を採用するメリットがない理由とその解決策について解説していきます!
人手不足の倒産が増えている原因とオンラインにある解決方法新卒採用にメリットがあまりない理由
確かに、新卒を採用することには、
- 大きな母集団から優秀な人材を採用するチャンス
- 将来の幹部候補として若いうちから育てられる
- 若い人材を入社させることで、社員の年齢別構成が偏らない
といった様々なメリットはありますが、これらのメリットは微々たるもの。総合的に考えると、わざわざ新卒社員を迎える必要はないと言えるでしょう。
なので、まずは新卒採用にメリットがない理由について詳しく解説していきます!
採用に時間とコストがかかる
新卒を採用しようとする際、多くの企業が同時期に動き出すため、どの会社も同じ時期にまとめて採用することができます。
しかし企業によっては、大手企業に優秀な新卒社員を取られないためにセミナーやイベントのブースを用意して、ほかの企業と差別化を図り内定者を確保するなど、採用までにかなりの時間と費用をかけることになってしまいます。
加えて、
- 新卒採用は景気に左右されるため、人材確保が難しい年がある
- 内定から入社まで時間があるので、内定辞退が出る可能性もある
などの不確定要素も多く、想定していたよりもコストを無駄にしてしまったという場合もあるでしょう。
新卒社員は即戦力にならない
実際、新卒社員は仕事ができなくて当たり前です。
というのも新卒社員は就業経験がないので、社会人としてのマナーや会社の規則、社内で扱っている商品やサービスの知識が全くない状態から仕事を始めることになります。
そのため、新卒社員は即戦力になり得ないので、企業研修などによりじっくり育てていく必要があります。
また新卒社員のため、人事担当者はもちろん、現場担当者をはじめ組織全体でケアをする必要があるので、短期的には即戦力どころかマイナスなのは言うまでもありません。
教育にコストと時間が必要
上記の通り、新卒社員は社会人としての知識や経験が乏しいので、時間と費用をかけて教育をしていく必要があります。
新卒社員を教育している間は、
- 新卒社員からは売り上げがほとんど上がらない
- 教育担当の社員が必要になり、営業のための人員が減ってしまう
- もちろん新卒社員の社員にも給与や福利厚生を与えなければならない
という状況が続くことになります。
加えて、入社してきた新卒社員が一人前になるまで、どれくらいの時間が必要になるのかがわかりません。
もちろん早く一人前になれば良いのですが、社員の能力が想定よりも乏しい場合には3年やそれ以上の時間が必要になってしまう場合もあり得るため、辛抱強く待つこともできなくなるでしょう。
新卒の離職率が高い
新卒社員は人生で初めての仕事に就くため、想定外のギャップに驚くことが多々あります。そのギャップをミスマッチだと考えてしまう人もいるため、早い段階で仕事を辞めてしまう新卒社員を少なくありません。
早期離職率の推移
早期離職率とは毎年の入社総数に対して、1年間で入社3年以内に離職した人の割合のこと指していますが、下記表によると、3年以内に約3割の新卒社員が会社を辞めることがわかります。
表:学歴別卒業後3年以内離職率(%)の推移(厚生労働省発表を一部抜粋)
このため、激しい売り手市場で人材を確保したとしても、将来的な戦力にはなりにくいとう状況が続いています。
新卒社員一人を3年間育成するためには1,500万円が必要と言われているため、そこから企業の受けるダメージは計り知れません。
結論!アウトソースを活用しよう!
これまで解説してきた通り、新卒社員を採用することは多くの企業にとってリスクの高い選択と言えます。
- 新卒社員の生産性は低い
- 将来の戦力になる可能性が高いとは言えない
- 時間とコストが無駄になる
などのデメリットを考えると、新卒社員を会社に迎え入れるよりも、アウトソースを活用する方向にかじを切ったほうが教育コスト・採用コストがかからずに済みます。
例えば、オンラインアシスタントサービスを活用するのも一つの手です。
求人難が深刻化している今、人を雇うよりも次世代サービスに目を向けるべきオンラインアシスタントサービスなら、一定のスキルを持ったアシスタントに専門的な業務やバックオフィス業務を任せれるし、コストも比較的安く抑えることができるのでおすすめです。
新卒社員を採用するメリットがなくなってきた今だからこそ、こういったアウトソースを活用して会社の業績をアップさせていきましょう!