昨今は人材の確保が非常に困難であると言われていますが、みなさんの企業ではどのような採用活動を行っていますか?
- リスティング広告で求職者を募る
- 大手リクルートに登録し募集をかける
といった取り組みをしている企業が多いのでないでしょうか。
確かにこれらの取り組みも、採用活動を行うにあたって効果的な選択ではありますが、現在の「売り手市場」では結局大手企業が目立ってしまい、特に中小企業にはあまり人材が集まらないのが現状です。
そのため、最近では企業側から求職者にアプローチをする方法が多くの企業で採用されており、スカウトメールもその一つとして活用されています。
しかしながら、採用に結びつくようなスカウトメールを書けている企業は多くありません。
そのため今回は、採用活動がうまくいくスカウトメールの書き方について解説していきます!
採用が困難を極める今、変わらず採用が順調にできている企業がやっていることとは目次
スカウトメールとは?
そもそもスカウトメールとは、データベースの中から企業が求めているターゲット層の人材を抽出し、応募を促すために送るダイレクトメールのことです。
これまでの採用方法では、
- 企業がリスティング広告やリクルート会社を利用する
- 企業の情報を見た求職者が応募する
- 面接を行い、採用する
といった流れが一般的でしたが、スカウトメールはその逆の流れで採用活動を行います。
- 求職者が経歴やスキル等を求人サイトに登録する
- 企業の採用担当者が、欲しい人材の特徴やスキルなど一定の条件で調べる
- 求人像にマッチする求職者に対して、ダイレクトメッセージを送る
といった流れで採用活動を進めるため、これまでの「受動的」な採用方法とは反対に「能動的」な採用方法だと言えるでしょう。
なぜスカウトメールが重要なのか
現在は、企業が精力的に採用活動に取り組んだとしても人材を確保することは容易ではなく、中小企業であればなお困難を極めるでしょう。
そのため、上記のように能動的に採用活動をしていく必要が生じており、「求職者に特別感を与えることができる」という特徴を持っているスカウトメールが重要視されるようになったのです。
また求職者の立場に立っても、自分だけに送られてきたダイレクトメッセージであれば、その企業の選考に応募しようと前向きになれますし、企業側としても採用成功率を上げれるため、主流な採用活動の一つとなってきています。
スカウトメールを成功させるためのポイント4選!
スカウトメールを成功させるうえで何よりも大切なことは、前述したように「特別感」を演出することです。
もし仮に、「ほとんどの人に同じ内容で送ってるんだろうな」と思われるようなタイトルや内容でスカウトメールを送ったとしても、成功する望みは薄いでしょう。
というわけで、スカウトメールを成功させるためのポイントについて解説していきます!
ターゲットを明確にする
スカウトメールを送るターゲット層を明確にすることは、最も大事な要素だと言えます。
例えば
- 20代~30代前半までの年齢
- エンジニアとして実務経験が3年以上ある
- 今後は営業やマネジメントのスキルを身に着けていきたい
など、企業が求めている人材のイメージを明確にしておけば、そのターゲットに印象を残すことができるタイトルと内容を決めることができるからです。
ターゲットを明確にしておかないと、メールの内容も当たり障りのないようになってしまうため、注意が必要です。
タイトルを工夫する
スカウトメールのタイトルにこだわることも大切です。
というのも、求職活動をしている人であれば、当然多くのリクルート会社に登録をしており、毎日多くのスカウトメールが届きます。
そのため、その膨大なメールの中で自社のスカウトメールを目立たせるためにも、一目で「自分にだけ来たメールだ」ということがわかるようなタイトルにしなければなりません。
例えば、
- 「若いうちから幅広く活躍できるIT企業で、スキルを身に着けませんか?」
- 「○○様、エンジニア5年の経験を活かし、弊社で幅広くスキルを身に着けませんか?」
という2つのスカウトメールが送られてきたとすれば、後者のメールのほうがより「特別感」を演出できているため、効果的なタイトルにできていると言えるでしょう。
自分だけに送られたメールだと感じさせる内容にする
もちろん、タイトルだけでなくスカウトメールの内容でも「特別感」を演出しなければなりません。
良いタイトルで心を掴んだとしても、ほかのメールと代り映えのない内容であれば、その企業の応募に前向きにはなりませんよね。
そのため、メールを送る相手の自己PRや経歴をしっかり読んでおき、メールの内容に取り入れましょう。
「○○様の、△△といった経歴や✖✖のスキルに魅力を感じ、弊社の力になってほしいと思いオファーさせていただきました」というように、評価しているポイントを伝えるとベターです。
会社紹介を端的にわかりやすく伝える
スカウトメールの中に会社の情報を載せておくことも確かに大事ですが、あまりに情報量が多すぎるのはナンセンスです。
ネット検索をすればすぐにわかるような情報は極力省いておいて、求職者が本当に知りたいことを端的に載せておく方が良いでしょう。
例えば以下のように、
- 自分のスキルであればどのような場面で活躍することができるのか
- どの分野に力を入れており、将来性があるのか
などなど、求職者の疑問に寄り添った内容を盛り込むことが大切です。
良いスカウトメールと悪いスカウトメールの特徴は?
ではここから、良いスカウトメールと悪いスカウトメールの違いについて解説していきます!
良いスカウトメールの特徴
良いスカウトメールの特徴は以下の通りです。
- 自分にだけ送られたような特別感がある
- スカウトメールが送られてきた理由がわかる
- 自分の希望条件と合っている
- 自分の経歴やスキルについてしっかり知ってもらっている
では次に、良いスカウトメールの例文を紹介します。
はじめまして。株式会社○○の採用担当をしております○○と申します。
○○様の職務経歴書と自己PRを拝見し、連絡させていただきました。
○○様は、株式会社△△で5年間エンジニアとしての実務経験があるとのことで、弊社が現在募集している○○のポジションで活躍していただけるのではないかと考えております。
また、○○様は現在エンジニア職だけでなく営業など、幅広くスキルを身に着けることのできる職を希望しているとのことですが、弊社が用意しているポジションであれば、○○様のご期待に添えることができると思っております。
今回の募集は、弊社が求めている経験やスキルのある方にのみお声掛けしているので、○○様に興味を持っていただけると大変うれしいです!
なお、弊社は現在○○という分野に特に力を入れ、毎年〇%以上の成長率を達成しており、○○様のスキルアップやキャリア形成にも力添えできると考えております。
もしも、ほかの業務内容や会社の詳細についてお知りになりたい場合は、下記の弊社ホームページをご覧ください。
<URLのリンクを載せておく>
他にもお伝えしたいことはありますので、是非直接会う機会を設け、お話しできればなと思っております。○○様のお返事をいただければ、面談の日程調整のご案内をお送りさせていただきます。
いかがでしょうか。
ご興味がございましたら、是非ともご連絡ください!○○様からの返事を心よりお待ちしております!
悪いスカウトメールの特徴
上記の例とは逆に、悪いスカウトメールの特徴は以下の通りです。
- 多くの人に一斉送信したとわかるメール
- 自分に送られてきた理由がわからない
- 伝えたいポイントがまとまっていない
- 応募するメリットがなく、働くイメージがわかない
では、悪いスカウトメールの例文を紹介します。
はじめまして。株式会社○○の採用担当○○で申します。
弊社は○○や○○といった事業を展開しており、スキルアップや今後のキャリア形成のために必要な環境を提供しております。
また、○○業界内でも成長が目覚ましく、多くの求職者に人気のある企業の一つです。社員数も年々増えており、今後の事業拡大のため、広く社員を募集しております。
弊社の応募に関して、特別なスキルや経験は必要ありません!入社後先輩社員から一から学び、少しずつ戦力になっていただければ大丈夫です!
今回の応募で担当していただくことになるポジションの業務内容につきましては、弊社求人情報をご確認ください。
弊社は明るく楽しい社員が多く、休日や福利厚生も充実しているため、長く働いていただけると考えております。
それでは、ご興味頂けましたら当メールにご返信ください。連絡を心よりお待ちしております。
スカウトメールを送る際には、送り相手のことをしっかり把握したうえで、メールの内容に盛り込んでおきましょう。
さいごに
スカウトメールを採用活動に取り入れる場合は、「なぜスカウトメールを使う必要があるのか」を理解し取り組む必要があります。
上記のように、多くの人に送信するような定型文でありきたりな文章ではなく、そこに相手がいるつもりで文章を書くことが大切でしょう。
また、相手に最後まで読んでもらえるようなスカウトメールにするためにも、余分な内容を省き、相手の立場に寄り添った内容を書くとより効果的です。
新卒の離職率が高い今、新卒採用は企業にメリットがあまりない!?今の時代、仕事に収入や安定ではなく、やりがいを求める人が多くなっているため、スカウトメールでも、人の言葉で誠意が伝わるような文章を心がけましょう!