企業の業務効率化を検討していく上で、コア業務とノンコア業務について考えなければなりません。
「コア業務」や「ノンコア業務」はビジネスで良く聞く単語ですが、具体的にはどのような意味かご存知でしょうか?
名前のままであれば「核となる業務」「核ではない業務」という意味ですが、これだけでは釈然としません。
今回は、それぞれの単語の意味を理解した上で、ノンコア業務を外注化して業務を効率化する方法について解説していきます!
目次
コア業務、ノンコア業務とは?
まず、コア業務とノンコア業務の意味について説明していきます。
コア業務
- 利益を直接生みだす業務
- 型にはめられない
- 専門的な知識・経験が求められる
- 出来る人が少ない
- 外注化しにくい
ノンコア業務
- 業務からは直接利益を生みださない
- 定型がある
- 専門知識は不要
- 出来る人が多い
- 外注化しやすい
コア業務はとノンコア業務では、大きく上記のような違いがあります。コア業務は企業の利益に直接関わってくるため、ノンコア業務に比べて重要度が高い業務ですね。
また、専門的な知識・判断が必要なものも多く、社員の中でもコア業務に携われる人は割合的に少なくなります。
逆に、ノンコア業務は専門知識はほとんど必要なく、業務も定型としてマニュアルを作ったりすればできるものがほとんどです。外注化する際も、ほとんどは「ノンコア業務」を外注することになることも理解しておきましょう!
業務を分けることで得られるメリット
では次に、コア業務とノンコア業務を分けることでどのようなメリットがあるのかについて解説していきます。
コア業務を読み誤る可能性が格段に下がる
何も考えずに「これは対して利益を生みださないから」という安易な理由で分別していると、コア業務を見誤ってしまう可能性があります。
例えば、ノンコア業務だと思って外注化した業務が、実は企業の利益を生みだす重要部分であったと後になって気づくケースです。
この場合、業務をすでに外注化してしまっていては、取り返しのつかない事態を招いてしまうことになりかねません。逆に、コア業務だと思って多大なリソースを割いていた業務が、実は全く利益と関係なかったというケースも考えられますね。
どちらのケースも、後から気づいて方向転換しようと思っても簡単には戻せない可能性があるので注意が必要です。
始めにしっかり時間とコストをかけて、社内のコア業務とノンコア業務を分けておくことが、企業の業務効率化の考える上で必要不可欠な作業になります。
予算を割くべき業務が明確になる
コア業務とノンコア業務を分けておけば、コア業務の中でも力を入れるべき部分を明確にすることができます。
コア業務の中でも、
- 利益を生みだし続けている
- 多くの利益を出している
- 人手が足りていない
等の業務が分かっていれば、業務効率は圧倒的に向上します。
誰がやっても同じ結果になるノンコア業務は予算を極力抑えつつ、限られた専門知識のある人しかできないコア業務に予算を割いていきましょう!
外注化しやすくなる
当然ながら、ノンコア業務を外注化するためには、その実態を把握しておかなければなりません。
外注したいけど何を外注化すれば良いかわからないのであれば、まだ正確にコア業務とノンコア業務を分別できていないからです。
社内で抱えているノンコア業務さえ明確にしておけば、あと定型部分をマニュアル作成して外注することが可能になりますね。
また、外注化には多少リスクもありますので、意見の不一致によるトラブルを未然に防ぐためにも分別はしっかり行う必要があります。
ノンコア業務は外注しよう!
限られた社員の中でコア業務に携われる少数の人が、人手不足のためにノンコア業務まで手にかけていては、社内全体の生産性が大きく落ちてしまうでしょう。
冒頭でも述べましたが、ノンコア業務からは直接利益を生みださないですからね。
しかし、だからと言ってノンコア業務について考えていかなければ、コア業務の生産性を上げることができないため、結果として社内の業務効率化には繋がりません。
そこで、ノンコア業務に関してはマニュアルだけ社内で作って外注した方が効率的です。
まずは社内でコア業務とノンコア業務について分けてみて、マニュアルを作って定型化できそうなノンコア業務はどんどん外注していきましょう!

まとめ
今回は、コア業務とノンコア業務を分けて外部リソースを使うと得られるメリットについて解説しました。
- メールの返信
- 資料の作成
- エクセルシートの作成
など、専門スキルがないような人でも慣れればできてしまうノンコア業務が、業務の大半を占めています。
人手が足りていないからといって、スキルのある人がコア業務以外をやることで、業務効率は明らかに悪くなっているのです。
なので、社内の限られた社員にはできる限りコア業務に取り組んでもらい、特定のスキルが求められないノンコア業務に関しては、どんどん外注化して業務効率化していきましょう。