KPI(key performance indicator:重要業績評価指標)は、企業の業績を上げていくために考えなければならない必要不可欠な要素。
経営戦略を考える上で、何がボトルネックになっているのかを見定めて、それを改善していくための方法を実行していかなければなりません。
しかし、KPIを管理するためには多くの時間と労力を費やしてしまうため、効率よく管理する必要があります。今回は、そんな企業の経営戦略に欠かせないKPIについて詳しく解説していきます!
KPI設定の重要性
冒頭でも述べた通り、経営戦略としてKPIを設定することはとても大切です。
例えば、今月の売り上げ目標を10〜20%あげようと考えた時に、
- 新規顧客をこれだけ増やす
- 個々の商品のクオリティをこれだけ上げる
- 他社から新しく従業員を雇う
など考えられる方法はいくつかありますよね。
これらを考えることなく「今月は売り上げを20%上げましょう!」と社員に言っても具体性がないため、成果が出づらいです。
社員としても、何をすれば売り上げが上がるのか分からないのでモチベーションが上がらないし、それによって無駄なコストがかかってしまうリスクすらあります。
そのため、KPIを項目ごとに細分化して具体化し、「数値」として社員に訴えかけることが重要です。
KPIを設定して「どのような方法で何をすれば目標を達成することができるのか」を明確にして社員に伝えることで、効果的に経営戦略を立てることが可能になります。
そういった意味で、KPIを管理することはとても重要な意味を持つのです。
KPI管理ツールを3つ紹介
KPIを管理することは重要ですが、全てを自社で管理するのは賢い手段とは言えません。
なぜなら、KPI管理には膨大な時間と労力を費やしてしまうため、全て手作業でやってしまうとそれだけで余分なコストが生じて本末転倒だからです。
KPI管理をフリーランス等に外注したとしても、
- クオリティが安定しない
- 納期に遅れる可能性がある
- 無駄にコストがかかってしまう
といった懸念もあるので、初めから自社でやったほうが安く済むケースも考えられます。
そこで、KPIを効率よく管理するために効果的なツールを3つ紹介していきます。
かんたんKPI
「かんたんKPI」は、日通総研「ろじたん」が出しているKPI管理ツールのこと。
時間計測アプリで計測した作業時間と実績データから「かんたんKPI」を設定し、ろじたんWebにアップロードしてくれます。
そしてKPIを集計・管理したものをパフォーマンスチェックとして利用することができるサービスです。
数値だけでなくグラフとして視覚化してくれるので、「かんたんKPI」を元に分析すれば経営戦略にかな大きな効果が見込まれます。
BigQuery
BigQuery は、Googleが提供しているビッグデータの解析プラットフォームです。
ビッグデータ解析というだけあって、毎月最大で
- 1TBのデータ分析
- 10GBの保存データ容量
を無料で使用することができます。
かんたんな設定で高速にデータ解析を行ってくれるので、大規模な企業には使い勝手が良いKPI管理ツールですね。
特徴としては
- 簡単な設定ですばやくスタートできる
- 一貫して操作できるスケーリング
- 高度かつ素早い分析情報の取得
- ビジネスデータの保護
といった持ち味があります。
データベースの操作には馴染みのあるSQLが使えるので、データベースを管理する人もいりません。
Mμgen(ミュージェン)
Mμgenは、「見える化」をコンセピトにしたBI(Business Intelligence)ツールです。
会社内で毎日のように蓄積されていく膨大なデータから分析を行い、KPI設定に役立ててくれます。
Mμgenの独自アルゴリズムを使用して企業データを組み合わせることで、多様性を持った分析と活用が可能。
- グラフ
- 表(テーブル)
- マップ
などの豊富なビジュアルテンプレートを用いるため、様々な見え方を提供してくれるKPIの管理ツールです。
課題解決までのステップ
- データの準備
- データの接続・蓄積
- 見える化
- 高度な分析
と至ってシンプル。
サービス利用の敷居も低いため、KPI管理のノウハウがない企業でも手軽に設定することができます。
まとめ
今回は、企業の経営戦略に欠かせないKPIについて解説しました!
KPI管理では単に目標を明確にするだけでなく、中間目標を細かいスパンで設定することが重要です。
今企業がどんな状態で、どういう問題を抱えているのかを意識しなければ、なかなか業績アップには繋がりませんからね。
そういう意味で売上や数値目標など、中間目標を設置することはどの業界でも必須と言えます。
それらを全て手作業でやろうとすると多くの時間と労力がかかってしまうので、今回紹介したようなKPI管理ツールを利用することで、業務を効率化することが可能になります。