インターネットの発達により、最近では “リモートワーク” を導入している企業が増えてきています。
リモートワークとは、
- 家
- カフェ
- コワーキングスペース
など、会社以外の場所で仕事をする働き方のこと。
メディアでも大々的に、政府による「働き方改革」として取り上げられるようになり、今注目されている働き方の一つです。
しかし、会社に従業員がこなくなることを意味しますから、企業にとってメリットはあるのでしょうか?
今回は、企業がリモートワークを導入する5つのメリットと、3つのデメリットについて解説していきます!これから社内でリモートワークを導入しようと検討している企業の方は、この記事を見て参考にしてください。
目次
企業がリモートワークを導入するメリット
まずは、メリットについて考えてみましょう!
天候や交通に左右されない
まず、リモートワークを導入するメリットの一つとして、天候や交通に左右されないという要素があります。
普通は、会社に出勤するとなると自転車や電車、車などで通勤しますよね?
しかし、大雨や台風などの天災に見舞われたとき、会社への通勤手段がなくなってしまい休みにせざるを得ない状況になることがあります。
これは、物理的に会社という建物が存在する以上、仕方のないことです。
しかし、リモートワークを導入しておくことによって、このような不測の事態に備えることができます。
リモートワークは、ネット環境さえあれば場所を問わず作業することが可能なので、家に居ながら仕事を行うことが可能。
よって、リモートワークを導入してエコシステムを構築しておくことで、その益はかなり大きいと考えられます。
通勤時間が必要ない(ストレス軽減)
不測の事態でなくても、毎日の通勤時間を削減することで仕事に充てる時間を増やすことができます!多くの会社員は、毎日電車や自転車などを使って通勤しています。
通勤に充てる時間は住んでいる場所によりますが、多かれ少なかれ、その通勤時間を一律になくすことができるのはリモートワークのメリットです。
特に、都心では朝から満員電車に乗って通勤しなければならず、それだけでストレスが溜まってしまい仕事の質が下がるでしょう。リモートワークを導入すれば、「毎日の満員電車から解放される!」という社員の喜ぶ姿が目に浮かびますね。
今まで通勤時間に充てていた時間を睡眠時間に充てた場合、日中通してみたときに生産性は大きく違ってくるでしょう。
コストの削減できる
リモートワークを導入することで、今までかかっていた企業コストを大幅に削減することができます!例えば、会社にある社員の机や椅子もリモートワークにすることで必要なくなりますね。
最近では、完全にリモートワークとして社員を雇用している企業も多く、削減したコストを事業や人材確保に充てることで規模を広げるケースもあるほどです。
また、交通費を負担する必要がなくなるため、従業員コストも大幅に下げることができます。社員全員の交通費を負担するとなると結構な額になりますから、をれらを負担しないことによって事業へ投資する金額にも余裕がでることでしょう。
多様な人材を確保できる
リモートワークでは物理的な制約がないため、日本各地、さらには世界中から人材を確保することができますね。
東京に企業のオフィスがある場合、どうしてもその周辺に従業員が居住していないといけませんが、リモートワークの場合はそのような決まりがありません。
世界中から優秀な人材に対して募集をかけることができるので、企業にとってのメリットは計り知れませんね。
また、リモートワークを導入していることで時代性を理解している企業だと思ってもらえるので、情報通の人のアンテナに引っかかる確率を上げることができますよ!
コミュニケーションが円滑になる
対面のコミュニケーションは大切な要素ですが、全てが対面式だと正直に思ったことを言えない傾向があります。
リモートワークを導入してチャット形式でコミュニケーションを取るようになると、仕事で分からない細かいことを聞きやすい環境になるのです。
実際、今の若者世代はスマホネイティブなので、チャット形式の方がコミュニケーションが円滑な傾向があります。仕事しながら片手間で返信することができるのも利点で、集中力を途切らせることなく仕事に打ち込むことが可能。
これは経験したことがないと分からない感覚かもしれませんが、チャット形式は少なくともコミュニケーションを取るための潤滑剤になるので、リモートワーク導入によってメンバー間の雰囲気が良くなるケースはありますね。
企業がリモートワークを導入するデメリット
次に、デメリットについて考えてみましょう!
生産性が下がりやすい
リモートワークでは、環境的に一人で作業を進めていくことになります。
普通の企業で働くとなると、周りに同期や上司がいるため、緊張感をもって仕事を遂行していくことになりますが、リモートなると完全に自分との戦いです。
誰にも関しされてないからとダラダラとやってしまい、時間単位でみたときに生産性が上がる人と下がる人で大きく分かれる傾向があります。
もちろん、周りに人がいない環境で一人で仕事する方が向いている人もいますが、統計的に日本人は生産性が下がってしまうというデータもあるようです。
人によるとは思いますが、企業内で必ずしも生産性が上がるようになるかと言うと、そうではないということは知っておくべきでしょう。
データ管理の問題がある
従業員が会社内だけでない各地に散らばって仕事するので、社外に持ち出してはいけない情報を管理するのが非常に難しくなります。
社内だけで完結していれば、社外にPCを持ち出さなかったり、その場で情報管理のノウハウを手取り足取り教えることができます。
それに対してリモートワークだと、データ管理まで徹底的に管理しようとするとそれなりにコストがかかってしまいますよね?
ITに詳しい従業員ばかりを雇えば問題ないかもしれませんが、今までPCをまともに触ったことがない人も含めてリモートワークを導入してしまうのは現実的に厳しいです。
なので、リモートワークを導入する企業は、データが漏洩したり紛失するリスクをあらかじめ考える必要があります。
社員が働きすぎてダメになる可能性がある
リモートワーカーの多くは自宅で仕事するので、時間を気にせず仕事しすぎてしまって、いわゆる「セルフブラック現象」に陥ってしまう可能性があります。
会社に出勤して仕事をする場合は「◯時から△時まで仕事する」と決まっているので、リモートワークでもこれと似た仕組みを導入する必要があるでしょう。
休憩時間を取らないまま仕事をし続けてしまっても、周りに誰も止めてくれる人がいなければ疲弊して体を壊してしまうことだってあります。
従業員の体調管理やメンタル管理まで含めて、企業の方は気を遣いながらリモートワークを導入するようにしなければなりません。
まとめ
今回は、企業がリモートワークを導入する前に知るべきことについて解説しました!
満員電車に乗る必要がなくなる、自由な時間が増える、嫌な上司と会わずに済む等、社員側のメリットが先行しがちですが、以外にも企業のメリットも多いことがわかっていただければ幸いです。総じて、リモートワークは企業にとっても個人にとってもメリットと言えるでしょう。
しかし、そのために乗り越えるべき壁は多く、信頼感の上で成り立つことは忘れてはいけません。この記事を見ていただいたことを機に、改めてオフラインでもオンラインでもコミュニケーションというところに重きをおいてみてはいかがでしょうか?